機関誌『美夫君志』

美夫君志会にて編集、発刊している学術雑誌です。

第100号(令和2年3月)

 

万葉から平安和歌へ
―大きな流れを考えるために―
浅田  徹
橘宿祢賜姓を願う表と大伴家持 奥村 和美
高橋虫麻呂の〈伝説歌〉の性格について
―〈東国伝説歌〉と〈畿内伝説歌〉との相違―
錦織 浩文
上代日本語の文章・文体と表記
―読み手・書き手の観点から考える―
尾山  慎
王を詠む
―山部赤人の吉野讃歌第二歌群―
鈴木 崇大
近世の用字法研究における訓仮名の位置づけ
―『古事記伝』の影響に注目して―
𠮷岡真由美

第99号(令和元年10月)

 

追悼特集  
弔辞 菅野 雅雄
追悼 加藤静雄先生
加藤静雄先生年譜及び業績
菊川 恵三
研究  
『万葉集』巻二、一五六~一五八番歌に就いての二・三の疑問 菅野 雅雄
万葉集巻十九から巻二十へ
―越中時代から帰京後へ―
村瀬 憲夫
『萬葉集』の歌表記にみる活用の認識(上) 廣岡 義隆
春苑桃李歌の成立
―それぞれの花が放つ光を視野に―
佐藤  隆
詠まれた時点に歌の解釈を考える
―天平勝宝九歳・天平宝字元年を中心にして―
市瀬 雅之
神岳の山の黄葉 井上さやか

第98号(平成31年4月)

 

万葉集と「仮名」 乾  善彦
「好去好来歌」の性格 菊地 義裕
万葉の夢歌とその展開 菊川 恵三
万葉集巻二十の性格
―「移りゆく時」をめぐって―
村瀬 憲夫
木簡における上代特殊仮名遣いの「違例」について 軽部 利恵
『萬葉集』の「屍」歌と「死人」歌
―大伯皇女歌の「屍」をめぐる基礎的考察―
上野美穂子

第97号(平成30年10月)

 

「紅の赤裳」 という表現
―裳のいろいろ (後)―
上野  誠
「(恋ひ) 忘れ貝」 と 「(恋ひ) 忘れ草」 村田右富実
笠金村 「養老七年吉野行幸歌」 について 廣川 晶輝
高市黒人 「羈旅歌八首」 考
―その同時代性と独自性をめぐって―
関谷 由一

第96号(平成30年3月)

 

古代日本語 「しかすが」 歌枕 「しかすがの渡り」 考 和田 明美
「哀二傷長逝之弟一歌」 論考
―「鄙」 にある 「あれ」―
原田直保美
輻湊するまなざし
―「太上皇、難波宮に御在しし時の歌七首」及び家持の追和をめぐって―
佐藤  陽
平城京二条大路出土木簡の 「山東山南」 詩について 仲谷健太郎

第95号(平成30年1月)

 

『万葉集』 からみた古代交通制度の運用実態 市  大樹
万葉集巻十三、三二二三・三二二四歌の解釈をめぐって 大島 信生
岩代の〈結び松〉
―万葉集巻二挽歌部冒頭歌群についての考察―
倉持しのぶ

第94号(平成29年3月)

 

天平における「歌」の文学空間の創出
―旅人から家持へ―
西澤 一光
『万葉集』における反復表現の表記
―変字法とその周辺―
奥田 俊博
上代を中心とするラフ型動詞 中垣 徳子

第93号(平成28年12月)

 

美濃行幸と養老改元
―変若水の滝と醴泉の伝承―
仁藤 敦史
『万葉集』から平城宮を考える 渡辺 晃宏
笠金村「娘子に誂へられて作る歌」について 廣川 晶輝
譬喩歌の輪郭
―名詞分布の比較を通じて―
仲谷健太郎

第92号(平成28年3月)

 

万葉集仙覚校訂本における親行本の扱い 
田中 大士
万葉集仮名主体表記歌巻における単音節訓字 
―巻十七を中心に―
尾山  慎
こころを解くわざ
―『万葉集』 巻十六・三八〇七番歌と左注の検討―
佐藤  陽
「籠毛與 美籠母乳」 の注釈史再考 
池原 陽斉

第91号(平成27年11月)

 

「彼夢 見継哉」 の訓みと理解 
―契沖・澤瀉説を検証する―
菊川 恵三
近江荒都歌の構造と視点 
―「いかさまに思ほしめせか」 と 「諾しこそ」―
月岡 道晴
仮名 「香」 から見る字音語 「か香」 の可能性 
―万葉歌中の 「香」 の用法を中心に―
李  敬美
あさなぎ木簡を刻んだ人 
―その性別と階層―
竹本  晃

第90号(平成27年3月)

 

『日本書紀』 の 「皇祖」 をめぐって 
―巻二・巻三における叙述の基点―
金沢 英之
山上憶良の語彙をめぐる諸問題 
―「沈痾自哀文」 を中心に―
高松 寿夫
羈旅歌における望郷表現に関する一考察 
―巻七・一一七五歌の方法―
中川明日佳
「白雪応詔歌群」 の歴史的背景 
―太上天皇を視座において―
市瀬 雅之

第89号(平成26年11月)

 

万葉のアシ・オギとススキ (オバナ) 後篇 
―万葉人はどう区別したか―
木下 武司
万葉集編纂構想論の未来 城﨑 陽子
笠金村 「播磨国印南野行幸歌」 について 廣川 晶輝
発話表現における話し手と聞き手 
―万葉集の 「いふ」 の性質―
阪上  望

第88号(平成26年3月)

 

万葉のアシ・オギとススキ (オバナ) 前篇 
―万葉人はどう区別したか―
木下 武司
萬葉集巻第七の配列 
―諸本間の異同をめぐって―
山﨑 健司
多変量解析を用いた万葉短歌の声調外在化について 村田右富実
川野 秀一
大伴坂上郎女の 「祭神歌」 井ノ口 史

第87号(平成25年11月)

 

万葉律令考補 
―「検税使大伴卿」 と 「七出例」 を中心に―
丸山裕美子
『萬葉集』 における 「詠物」 と 「寄物」 白井伊津子
「献新田部皇子歌」 訓読試論 
―「茂座」 借訓説をめぐって―
池原 陽斉
上代日本語における視覚の対象と現実/非現実領域 小出 祥子

第86号(平成25年3月)

 

『千字文』の受容 
―『萬葉集』を中心として―
奥村 和美
続日本紀宣命「天地の心を労み重み」 「天地の心も労く重く」をめぐって 根来 麻子
豊玉毗賣神話の歌謡 
―「戀心」との関連を中心に―
室屋 幸恵
「羇旅」歌考 
―大伴喞傔従等の「悲傷羇旅」歌の場合―
関谷 由一

第85号(平成25年2月)

 

奈良時代、下級官人が文章を書く時(下)
―風土記中の引用の「者」と、語順の不要な倒置をめぐって―
中川ゆかり
「白雪応詔歌群」の構想 市瀬 雅之
柿本人麻呂「日並皇子殯宮挽歌」の方法 
―反歌をめぐって―
高桑枝実子
倭建命物語における思国歌 
―被派遣者という視点から―
小野 諒巳

第84号(平成24年3月)

 

万葉集巻一・七八番歌は元明御製であったか 新沢 典子
《来鳴く》ことへのこだわり 
―越中時代の家持のホトトギス詠をめぐって―
新谷 秀夫
奈良時代、下級官人が文章を書く時(上)
―風土記中の引用の「者」と、語順の不要な倒置をめぐって―
中川ゆかり

第83号(平成24年1月)

 

山部赤人の紀伊国行幸歌考 
―神代よりしかぞ尊き玉津島山―
村瀬 憲夫
高橋虫麻呂浦島伝説歌に関する一考察
 ―「世間の愚か人の」を中心として―
錦織 浩文
部類歌巻の編纂 
―「旅の歌」を部類すること―
城﨑 陽子
旅人の亡妻挽歌の構成 
―「道上」歌群と「故郷家」歌群について ―
原田直保美

第82号(平成23年3月)

 

「あさなぎ木簡」における「也」字 鈴木  喬
萬葉集における「道」「路」「●」 尾山  慎
遣新羅使人贈答歌群考 小田 芳寿
関東行幸歌群の構想 
―巻六の編集を視野に入れつつ―
市瀬 雅之

第81号(平成22年12月)

 

八世紀の文芸サイクル 
―地方から中央へ―
飯泉 健司
語句分離方式の成立 廣岡 義隆
巻八の相聞贈答 
―一六三三~一六三五歌を中心に―
影山 尚之
山上憶良「哀世間難住歌」の題詞の「哀」について 廣川 晶輝

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