機関誌『美夫君志』

美夫君志会にて編集、発刊している学術雑誌です。

第80号(平成22年3月)

 

研究  
『万葉集』における七夕歌の意義 ―季節の景物としての七夕― 大浦 誠士
巻十七の構想 ―冒頭三十二首の役割について― 市瀬 雅之
紀女郎歌と仏教 大脇由紀子
倭建命考 ―天皇と伊勢大神の紐帯として― 岡本 恵理

第79号(平成21年12月)

 

研究  
家持歌「悲しけくここに思ひ出」考 ―上代における形容詞ク語法の役割― 山口 佳紀
巻六の構想 ―活道の岡に集う歌を一例としながら― 市瀬 雅之
『万葉集』巻十二・二九〇六番歌の発想 小田 芳寿
大伴家持の応詔儲作歌 ―君臣像の特色とその意義― 鈴木 道代

第78号(平成21年3月)

 

研究  
『古事記』沙本毘古王の反逆と天皇の歴史 梅田  徹
皇位継承の確定 ―允恭記における穴穂御子と大前小前宿禰― 井ノ口 史
舎人慟傷歌群における烏の機能 朴  喜淑
万葉集末四巻の伝聞歌 ―家持歌日記の方法― 松田  聡

第77号(平成20年12月)

 

研究  
万葉集伝来史における片仮名訓本の位置
 ―平安期片仮名訓本との関係―
田中 大士
「新しき年のはじめ」 ―天平十四年正月十六日続日本紀歌謡と万葉歌― 塩沢 一平
日本古代の漢字使用にみられる類化による
偏旁冠脚の添加・置換をめぐって
―正倉院文書の例を中心に―
井上  幸
史料  
美夫君志会七十年の歩み  

第76号(平成20年3月)

 

研究  
人麻呂歌集七夕歌の「告」 鉄野 昌弘
筑前国の志賀の白水郎の歌十首について 村田右富実
「万代にかくしもがも」 ―笠金村「神亀二年の吉野讃歌」についての考察― 倉持しのぶ
家持の難波宮讃歌(下) ―「陳私拙懐一首」の讃美の方法と表現― 奥村 和美

第75号(平成19年11月)

 

研究  
木簡として見た歌木簡 栄原永遠男
家持の難波宮讃歌(上) ―「陳私拙懐一首」の讃美の方法と表現― 奥村 和美
山上憶良「令反或情歌」について 廣川 晶輝

第74号(平成19年3月)

 

研究  
歌の連接 ―巻八の場合― 原田 貞義
万葉集の地名表記について ―国名を中心に― 北川 和秀
女歌の役割 ―対詠性の問題から― 佐野あつ子
万葉集巻九の配列について 村田右富実

第73号(平成18年11月)

 

研究  
大伴家持のコミュニケーション技法 ―ふたつの宴席詠を事例として― 影山 尚之
『万葉集』の菟原娘子伝説歌 ―〈墓〉の表現性― 廣川 晶輝
『古事記』のイハノヒメ物語 ―大后の権威放棄と回復の物語― 小山 眞弥
助辞「之」の様相 ―『萬葉集』中の散文例を対象に― 廣岡 義隆

第72号(平成18年3月)

 

研究  
大伴坂上郎女たちの「梅花」 ―「梅花落」から出発した倭歌― 佐藤  隆
月と譬喩 ―満誓「月歌」を中心に― 中嶋 真也
石上乙麻呂の「舊識」に贈る詩と「麗人」を想う詩と 渡邉 寛吾
「万代にかくし知らさむ」
 ―笠金村「養老の吉野讃歌」についての考察―
倉持しのぶ

第71号(平成18年2月)

 

研究  
飛鳥の地名を発掘する ―山田道のアルケオロジー― 大脇  潔
万葉集巻十五遣新羅使人歌群の編者をめぐって
―冒頭十一首贈答歌群の検討―
村瀬 憲夫
遣新羅使歌の「挽歌」(下)
―天平期において「挽歌」とはいかなるものであったか―
梶川 信行
鳴く鹿を詠む歌 ―詠物長歌の位相― 井上さやか

第70号(平成17年3月)

 

研究  
「歌の文字化」論争について 犬飼  隆
遣新羅使人歌群「當所誦詠古歌」の位相 大浦 誠士
遣新羅使歌の「挽歌」(上)
―天平期において「挽歌」とはいかなるものであったか―
梶川 信行

第69号(平成16年11月)

 

研究  
「島の宮」の「島」新考 渡瀬 昌忠
古代地方社会と文字 平川  南
廣瀨本万葉集校合書入考 北井 勝也
懸詞的用法における文字選択 ―人麻呂の序詞を中心に― 八木 京子

第68号(平成16年3月)

 

研究  
上代の清濁と語彙 ―オホ~・オボ~(イフ~・イブ~)を中心に― 蜂矢 真郷
古事記の「崩」に関する一考察 阪口 由佳
防人歌「駿河国・上総国歌群」の成立 ―「進上歌数」との関連から― 東城 敏毅
テクストとしての『類聚歌林』 市瀬 雅之

第67号(平成15年11月)

 

研究  
「放逸せる鷹」の歌 ―耽溺の美学― 菊池 威雄
万葉集の皮膚感覚、生理感覚 ―歌語サムシの確立― 影山 尚之
萬葉集の嗤笑歌 橋本亜佳子
続紀宣命における天皇像の変貌 平松 秀樹

第66号(平成15年3月)

 

研究  
『遊仙窟』古訓を『萬葉集』歌に溯る 内田 賢德
麻續王伝承の転生 ―八世紀の《初期万葉》 梶川 信行
日本琴「贈答書簡」 ―藤原房前の返書を中心に― 同前 美希
遣筑紫諸国防人等歌 ―防人集団の肩書きと序列― 小林 宗治

第65号(平成14年10月)

 

研究  
交友と景物讃美 ―家持と池主の贈答を中心に― 菊池 威雄
人麻呂歌集と「正述心緒」 大浦 誠士
「にほひてゆかな妹も触れけむ」
―人麻呂歌集巻九・一七九九歌の助動詞ケムの表現するもの―
月岡 道晴
近代における『万葉集』研究史の一断章 ―上田萬年をめぐって― 野口 恵子

第64号(平成14年4月)

 

研究  
魂と心と物の怪と ―古代文学の一側面― 多田 一臣
「我が欲りし野島は見せつ」 ―万葉集巻1・一二番歌の解釈をめぐって― 倉持しのぶ
「藤原宮●民作歌」考 ―役民の登場をめぐって― 林  慶花
巻四・五〇九の「淡路」「粟島」に関する一考察 上谷内 勉

第63号(平成13年10月)

 

研究  
古代人のこゑ(声)を聞く 釘貫  亨
妹がみためと私田刈る(巻七の一二七五) ―旋頭歌の笑い― 上野  誠
笠金村吉野讃歌の方法 ―九二〇~九二二番歌を中心に― 中嶋 真也
奈良時代における『法華経』依拠の考察 遠藤 慶太

第62号(平成13年4月)

 

研究  
「ゆつ磐群に 草生さず」考 村田右富実
山部赤人の「過勝鹿真間娘子墓時」歌 ―その表現の特質について― 井上さやか
越中における「おもふどち」の世界 新沢 典子
江家本万葉集逸文考 ―伝来と本文について― 北井 勝也

第61号(平成12年11月)

 

研究  
藤原八束歌二首の意図 ―春日と春日野― 吉村  誠
万葉相聞表現としての「夢」 ―「俗信の夢」と「自分ゆえの夢」― 菊川 恵三
「橘の寺の長屋」と「橘の照れる長屋」
―万葉集巻16・三八二二~三八二三の歌と説話―
影山 尚之
人麻呂献呈挽歌の「不寐者」 ―異文歌と本文歌― 伊藤 延子

▲このページのTOPにもどる